魔法都市
「ははっ、それもそうだな」
苦笑いする洸
「でも、他のみんなに指揮を取るなら奏がいいんじゃないか?」
「なに言ってるのよ、蓮斗」
「弥生だって奏の実力知ってんだろ?」
蓮斗は奏の頭に手を乗せながら言う
「そうだけどさ…」
思わずため息が出る弥生
すると洸からある提案が出された
「なら、こうしよう。蓮斗は今まで通り黒羽やブローカーの情報収集や提供。ついでに魔法管理委員会の動きを監視してくれ」
「……は?魔法管理委員会の動き?」
「あぁ。もちろんオレや弥生、マナも魔法管理委員会の動きを監視する。万が一ブローカー(裏切り者)が出たらマズイからな」
「なるほど」
「確かに、蓮斗なら魔法管理とMEEOを兼任してる出入りは自由だもんね」
奏がフッと笑いながら言う
もし魔法管理委員会から裏切り者やブローカーの存在が出ればこちらの動きがすべて知られてしまうと厄介なことになるのだ
「……で、奏は今まで通りみんなに指示を出してくれ。奏自身動いても構わないが危険なことはしないくれよ」
「わかったわ。魔法管理のほうはよろしくね。行こう篠原くん」
「あぁ」