魔法都市


奏は悠太と一緒に会議室を出る
すると奏はチラッと彼を横目で見ると声を掛ける

「ねぇ、篠原くん」

「…あ?」

「会議中に“あたしも助ける”って言ったわよね?」

「あぁ、言ったな。……それがどうした?」

「それって…あたしを“命”ごと助けるって意味?」

「当たり前だろ?なに言ってんだよ。お前を必要としてる奴らが居んだからさ」

この言葉に奏は驚く
自分をまだ“必要”としてくれる人たちがいるんだと奏は今まで考えたことがなかったのだ
逆に巻き込んで迷惑を掛けてるんじゃないかと考えてしまっていた

「…そう」

「水城?」

「なら、篠原くんにだけ話すわ」

「……え?」

そう言うと奏は悠太を連れて魔法でMEEOと屋上へと移動するのだった―――

fin.
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