魔法都市
彼女はニコニコとする
蓮斗と違って情報屋とは思えないくらい親しい感じだ
「それで?今日は…って聞かなくてもなんとなく知ってるけど」
するとスっとどこかの鍵を差し出す
それを受け取る奏
「ありがと。じゃあ借りるわね」
「ごゆっくりー」
ヒラヒラと手を振る朱理
行くよ、と言い彼女の後をついて行く悠太
図書室の奥まで行くとそこはまるで倉庫みたいになっていた
「ここは?」
「黒羽関連の部屋ってところかな。奴等のことは少し話したでしょ?会議でも話題になった。表向きは能力・魔法の研究開発…だけど裏では黒魔法への関与だって」
「あー…そういやそうだったな」
「魔法関係の本もあるから分かることはあるはずよ」
借りた鍵で開けるとズラーッと題名が書かれて居ない本があり近くにある机には置きっぱなしの開きっぱなしの本が無残に置かれており誰かが使用した後があった
「へー。つか誰か使ったあとがあるな」
「あ、それ私よ。たまにここに出入りしてんのよ。ここは情報屋や関係者以外入ることが出来ないからね」
「お前には権限つーもんはないのかよ」
「ないわね」
キッパリと言う姿に呆れる悠太であった
このあと二人は閉館間近になるまでいろいろ関調べあげていくのだった
fin.