魔法都市



二人の予想は裏切ることなく、とある施設では膨大な実験が行われようとしていた

そこには奏以外にも誘拐されたと見られる子供が数十人と大人も十数名おり、皆気を失っているのかまったく起きる様子がない

『ん…』

そんななか奏は目を覚ます

『……っ!?』

目にはゴーグルのようなもが付けられており視界はまっくらだ
そして手首と足首には金属のような冷たい感触があった

『なに…これ…』

そう、手足首には鎖に繋いだ手錠のようなものが付いていた
それは当時魔法や能力を一時的に封じるために付けられた"封魔法"と呼ばれていたものだ

『あら、目が覚めたかしら?』

『……だれ?』

いきなり聞こえた女の声に驚く
するとその女性はゴーグルに手を延ばしながら語りかける

『さぁ、ね?でも可哀想だからゴーグルだけは外してあげるわね』

奏に付けられたゴーグルが外される
すると光が漏れてすこし眩しく感じた

『まぶしっ…』

数秒でその眩しさに慣れ、近くにいる女性を見る

その女性の正体は実験を企む張本人の百合華だ
百合華はくすっ、と小さく笑う

この当時は奏が瑠奈と和眞の娘だと気付いていなかった


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