魔法都市

『それにしてもよく早く連れて来られわね。もうすこし時間掛かると思ってたわ』

『最初暴れていたのですが思いのほか麻酔が早く回ったのか大人しかったもので』

『あらそうなの』

百合華は目線だけを外して奏を誘拐した者に話し掛ける
奏はすぐに手下だと分かった

(誘拐されてここに連れてこられたんだ…)

拐われたことを思い出す
灯と離れ最初暴れていたが首に違和感を覚え、それがさっきの会話で麻酔だと理解した

そして手足首を繋がれゴーグルで目隠しされ…今に至ると頭の中を整理する

(ところでここどこなんだろ…)

百合華と手下と思われる研究員との会話など眼中に無く周りを見渡す

『……っ!?』

奏の目に映ったのは自分と歳が変わらない子たちが同じように何かの台に寝そべられており同じようにゴーグルを付けられており鎖に繋がれていた姿だった

意識があるのか無いのか分からなく反応が無い

そんな姿に思わず声が出てしまう

『なに、これ…』

『あら、見ちゃったの』

『……っ!』

余裕の笑みを浮かべる百合華を睨み付ける奏
さすがに7歳と言えど身の危険を感じた

ここに居たら危ない
ここに居たら殺される

という危険を

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