魔法都市
だが、瑠奈はチカラは強いが体は弱い
生まれつき病気がちでチカラを使うと体に影響が出てしまう
和眞はそんな瑠奈をずっと支えてきた
そして二人のチカラは瑠奈が魔法使いで和眞が能力のテレポートだ
その二人のチカラを見事に受け継いで産まれたのが奏だ
『ねぇ、弥生』
『ん?なに夕紀』
『……奏ちゃんは無事よね』
『きっと無事よ。あの二人に似てタフそうだもの』
『そうね。さ、行きましょ!あの子は私たちが守らなきゃ』
施設で待つ灯のために奏を絶対助けると強いく誓う
そして百合華が立てこもったると思われる部屋に向かうのであった
*
その頃奏は手足を鎖で繋がれたまま再度眠らされていた
弥生と夕紀がこちらに向かっていることを薄々気付いている百合華だがそんなことお構い無しで奏のデータを取っていた
『あの子のデータどうかしら?』
『それが中々出てこないというか…。生まれてすぐに施設に入ったくらいしか出てこないんですよ』
『両親やその他は?』
『それもほとんどデータはないです。保護したあの施設の園長が親代わりようなもんですね』
『あらそう…』
奏から直接聞くほうが得策と考えたが親の記憶がないならと諦めた