魔法都市
『あの子はまだ7歳ですよ?それにこの事件が表沙汰が知られれば他施設や里親は奏ちゃんを受け入れてくれるでしょうか?……幸いニュースには魔法管理委員(わたしたち)が抑えている状態で公になってない。そうだとしても奏ちゃんを受け入れてくれる場所はあるんですか?』
『弥生…あなた…』
『…………それは』
弥生の真剣な言葉と表情に周りは驚く
驚くだけでなく奏のことや四つ葉園のことも考えていた
あの事件はニュースでは"黒羽研究施設、謎の爆発。原因不明"などで掲載されている
その裏であんな残酷な事件があったと誰が想像するだろうか
被害者の奏のことも伏せていた
『弥生さん、それほど奏のことを考えていたんですね』
『かつての友だちの子供という理由も一つですが、今のあの子を他人に渡るのは酷だと私は思います』
『でもどうするの?』
夕紀の問い掛けに弥生はなにかを決心したかのように言い出す
『……私が奏を引き取ります!』
『えっ!?』
『弥生さん…』
『佐野、お前なにを…』
その言葉に一同ざわつき始める
施設もダメ、他の里親がダメなら自分が引き取って育てればいい
……なんて弥生は思った
簡単なことじゃないくらい本人もわかっている