魔法都市
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奏が目覚める少し前の話
夕紀、弥生、灯……当時の魔法管理委員会の管理委員長の宮原(みやはら)そして奏を治療していた医者の数名と話し合いをしていた
『……以上が黒羽研究施設で行われた実験の報告と今回の事件内容です』
『…………』
『なんと悲惨な事件(こと)だ』
事件内容に言葉を失う者
頭を抱える者
次どう対策するか考える者
……など様々だ
今回は四ツ葉園に侵入してきた男が発端だった
幸い拉致られ被害を受けたのは奏のみだった
『なるほどな。しかしあの子がまだ目を覚ましていない』
『……あの、奏は今後どうなりますか?』
『灯さん…』
今まで黙ってた灯が口を開く
そして灯の質問に夕紀も弥生も不安があった
いまの彼女に親族はいない
施設育ちだが、今後また被害を受けないという保証はどこにもない
だがいまの状態で園に帰せないのだ
『四ツ葉園は今後、我々魔法管理委員会の保護下に置くことにした。だから安心して欲しい。』
『分かりました。ですが彼女には両親はいません…』
『これは彼女が退院を目処に他の施設か里親を…… 』
『待ってください!』
管理委員長の宮原の言葉を遮ったのは弥生だ