SLAUGHTER GAME

掃除が一通り済んだ。


僕はキッチンへと戻ってゆっくりしようと思って
階段を駆け足で降りた。


キッチンではリーシャと母さんが楽しそうに話していた。

僕がキッチンに入るとリーシャがこちらを見て駆け寄ってきた。


「お兄ちゃん!お夕飯は何??」
少し興奮気味にリーシャはキッチンのカウンターの所に
半分ぐらい身を乗り出すようにして聞いてきた。

正直、献立なんか何も考えていなかった。

「リーシャ、今日は母さんがご飯を作るわ。」

そう言って母さんは腕まくりをして見せた。


「本当??」
リーシャは目をキラキラさせて母さんの元へと駆け寄った。

「母さん具合は?平気なの?」
僕の言葉に母さんは「今日は調子がいいの」と
ウインクして答えた。


僕は「じゃあ。」といって母さんにその場を任せた。



< 9 / 11 >

この作品をシェア

pagetop