学園怪談2 ~10年後の再会~
……。
「び、びっくりしたな。本当にいたんだなゾンビって」
横川の弾むような興奮気味の声が樹海に響いた。
「あれって本当にゾンビだったのかな? 映画とかで見るゾンビって人を襲うんだよな?」
俺も誰に解答を求めるでもなく呟いた。
そんな中、峯田は俺たち二人を置き去りにするかのようなスピードで先に進む。
「待ってよ峯田」
横川が小走りで峯田追いかける。
「しっ! 出やがったぜ!」
不意に立ち止まった峯田の数メートル先に、先ほどと同じゾンビが姿を現した。
『……エ……ラ……べ』
再び現れたゾンビは、また一言だけを呟いた。
今度は金銀財宝の道、帰る道、そしてもう一つ新たな選択肢が追加されていた。
……3つ目の道は……ゾンビに喰われている人間の姿だった。
「なんだこりゃ。この三つ目の選択肢はヤバイんじゃねえのか?」
俺の言葉に、ゾンビは何も答えないでジッとしている。
「どうすんだ? 俺は行くぜ。財宝は欲しいからな」
スタスタと先に続く峯田に、横川は一瞬躊躇したものの続いて行った。
俺は注意深くゾンビを見回しながら二人に続いた。
……あいかわらずゾンビは佇むだけだった。
「結構歩いたし、宝までもうすぐじゃねえか?」
峯田の言葉に横川は少しばかり安心したのか、苦笑いを浮かべた。
「び、びっくりしたな。本当にいたんだなゾンビって」
横川の弾むような興奮気味の声が樹海に響いた。
「あれって本当にゾンビだったのかな? 映画とかで見るゾンビって人を襲うんだよな?」
俺も誰に解答を求めるでもなく呟いた。
そんな中、峯田は俺たち二人を置き去りにするかのようなスピードで先に進む。
「待ってよ峯田」
横川が小走りで峯田追いかける。
「しっ! 出やがったぜ!」
不意に立ち止まった峯田の数メートル先に、先ほどと同じゾンビが姿を現した。
『……エ……ラ……べ』
再び現れたゾンビは、また一言だけを呟いた。
今度は金銀財宝の道、帰る道、そしてもう一つ新たな選択肢が追加されていた。
……3つ目の道は……ゾンビに喰われている人間の姿だった。
「なんだこりゃ。この三つ目の選択肢はヤバイんじゃねえのか?」
俺の言葉に、ゾンビは何も答えないでジッとしている。
「どうすんだ? 俺は行くぜ。財宝は欲しいからな」
スタスタと先に続く峯田に、横川は一瞬躊躇したものの続いて行った。
俺は注意深くゾンビを見回しながら二人に続いた。
……あいかわらずゾンビは佇むだけだった。
「結構歩いたし、宝までもうすぐじゃねえか?」
峯田の言葉に横川は少しばかり安心したのか、苦笑いを浮かべた。