あなたとのキョリ
『和希。』
その横に心咲もいた。
「ゴメンね。一人で行くって言ってたけど、奈那が心配で和希呼んじゃった。」
手を合わせて謝ってきた。
首を横に振る。
心咲は心配してくれたんだよね、嬉しいよ。
「おい!お前ら何してんだよ。」
和希が聞いたことのない声を低くして、殺気をだしている。
冷静にしてるのが余計に怖い。
周りのファンで泣き出している子達が何人かいる。
「な、何にもしてないよ?」
ボスも声が震えてる。
「何にもしてねーわけ無いだろ。じゃー何だそのバケツは?」
「そ、掃除をしようかと思って。」
もうボスは涙目だ。
「嘘つくんじゃねぇ!!!!どう見ても、奈那に水を被らせようとしてんじゃねぇか!!」
和希はボスに怒鳴って、
ボスが泣き出してしまった。
「奈那に手出したら、俺が許さねぇからな。」
一段と低い声をだした。
「ひっっ!」
ボスは変な声をだして、仲間達を連れて逃げていった。