愛を知る日まで






「発つ前にちゃんとみんなに報告と挨拶をしなさいね。」



雉さんはそう言って、今日全ての正規スタッフが揃うようにシフトを組んでくれた。


もちろん真陽もいる。


人前で挨拶だなんてした事ないし、出来れば勘弁して欲しいけど。


でもまあ、世話になったし仕方ないかと腹を括って、俺はスタッフルームでみんなが揃うのを待った。






続々と人が集まってきて何事かと俺に視線が集まり、無駄に緊張する。


やっぱ挨拶だなんてやめときゃ良かったなと思い始めたところで、最後に加古さんと…真陽が部屋に入ってきた。


一瞬こちらを見た彼女の視線を捕らえて、俺はポケットに突っ込んでいた手を出し、背中を伸ばした。






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