*双子ちゃん*



「というわけで、遅刻と俺の可憐な自己紹介を邪魔した罰として、入学式が終わったら、俺のとこに来い。」



「え!?」


入学式の後は…



「なんだ??なんか用事でもあるのか??」


「いや、その…部活の集まりが…」


「あ??部活??…って、まさか、おまえ、サッカー部か??」


「は、はい。そうですけど…」


なんで、この先生あたしがサッカー部って知ってるんだろう…



「夏川ってあの夏川だったとはなー。なら、問題ねーよ。だから、逃げずにちゃんと来るんだぞ。いいな??」


「え、いや、でも…」


「大丈夫だ。サッカー部の顧問はこの岡田大先生様だからな!!」


ま、まじですか…


「いいな、ちゃんと来いよ。」


「わ、わかりましたよ…。」


はぁ…


あたしは大きなため息をついた。





< 40 / 89 >

この作品をシェア

pagetop