*双子ちゃん*
「ぶっ!!おまえ、めんどうな先生に目つけられたな。」
誰のせいだと思ってんのよ!!!
だいたい、あんたが話しかけなければー…
って、最初に遅刻したのはあたしのせいだし…
結局はあたしのせいか…
「そういえば、おまえ、『あ!!』ってひらめいたように大声出してたけど、何思い出したんだよ。」
「あー、それは、あんた…じゃなくて、おまえのことだよ。」
「俺??」
「うん。佐久間隆二って名前、どっかで聞いた事があって。それで、さっき思い出したの。昔、試合でマオと闘ったチームの人だって。」
そこは、確か、すごい強いチームで。
でも、マオが逆転ゴール決めて、マオのチームが優勝したんだっけ。
「覚えてたんだな、俺のこと。」
「うん。」
マオの試合は何度も見に行ってるけど、佐久間くんとの試合だけは忘れなかった。
だって、あんなにすごい試合見たの初めてで、すごい感動したから。
「てか、おまえって自分のこと普段何て呼んでんの??」
「え??」