変態王子
そしてとうとうやって来たのが、デートの定番スポット。
遊園地!!
遊園地なら気まずくなることもなく、お化け屋敷ではソフトにスキンシップもとれるだろう。
下心?
勿論アリアリだ!
好きな子目の前にして、下心のないやつなんて男じゃない。
「湊くん?」
自分の世界に入っていた俺を、柚菜が心配そうに呼ぶ。
「ちょっとボーってしてただけ。よし、行こっか」
休日ということもあってチケット売り場は長蛇の列。
その横を彼女を連れて優雅に通りすぎ、受け付けに事前に購入しておいたチケットを私、夢の門をくぐり抜ける。
愉快な音楽と恐怖の叫び声、そして楽しいそうな笑い声と美味しそうな香。
「わぁ!」
俺らを通り越して先に先にと走る子供と同じような顔をして、広々としたパーク内を見渡す柚菜。
あちらこちらと目移りして、どれから乗ろうか決められないと言った感じだろう。
案の定、振り返りながら「どれから乗る?どれも楽しそうで全部決められないから困っちゃうね」と、予想通りの問いかけをしてきた。
可愛いなぁ。
押さえきれない愛しさが微笑として現れて、「んー、じゃあまずはあれから行きますか」と言ってメリーゴーランドを指差した。