残酷Emperor


放課後。

“今日は別々に帰ろう”と健二に言われ、私は一人下駄箱に向かっていた。


そう言えば……、私、友達って言える人、健二しかいないじゃん。


そんな事を考えると途端に悲しい気持ちになる。


健二……、今何してるんだろ。



桐嶋さんのとこに、また押し掛けてるとか?



……まさか……、ね。


そんな馬鹿じゃないよね、健二は……




馬鹿じゃ……






気付いたら、私は今日も桐嶋邸の前に来ていた。

相変わらず、薄気味悪い……お城みたいな、家。

こんな事を言ったら失礼だろうか。

ただここは本当に気味が悪いのだ。

出来れば、一人では来たくなかった……場所。



【DOLLS HOUSE】


その名称がこの宅には相応しい。


だって、生気を感じないんだもん、全く。
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