虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


ザワザワと賑やかな雰囲気の朝餉。



それを見ていると昔のわたしの家族を思い出す。



・・・不意に泣きそうになった。



「俺・・・部屋に戻っていいですか?」



「ん?あっ、ちょっと待ってな」



声が震えないよう努めた。


藤堂さんは急いで朝餉を掻きこむ。



・・・迷惑、かけちゃったな・・・


何故かここの人達にだけは迷惑だと思われたくなかった。



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