甘い蜜は、危険な毒
「葵に満足してんの?」

次々に放たれる言葉に私の心は大きく揺さ振られた。

「え…?」

「葵はね、今百合チャンじゃない別の女の子と会ってんだよ?」

その言葉に動揺が隠せない。

「ねぇ、だから…さ。俺達も同じことしようよ。」

その言葉にクラリと目眩がした。それと同時に祐介君の唇が私の唇へと合わさる。少しの罪悪感と、快楽とともに。

――ピンポンパンポーン――

館内アナウンスが流れたことによりここが図書館だったことを思い出した。
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