あなたの心にいる人は… (完)
「驚かせてすみません。今日からよろしくお願いします」


「よっよろしくお願いします…」


廉は私の隣にしゃがんで頭をぽんぽんと撫でた


「病弱だったから人見知りがひどいらしい。毅頼んだぞ」


「はい」


確かに私は昔から限られた人としか関わりがない


「廉には数えきれない借りがあります。今こうしているのも廉のおかげだ。だからできる限りのことをさせていただきます」


「大袈裟だなぁ~」


廉に立たされながらもまだ足腰に力が入らない私は結局廉に抱き上げられてベッドに戻された


「大丈夫か?」


「はい」


「毅は信頼できる男だ。この家には必要な存在だと思った。」


「はい」


マイナス思考だからか…廉は私とふたりの空間が嫌なのかなぁと思ってしまう…
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