《俺様的》彼女の手なずけ方
「あがりましたけどー」



ふて腐れた顔で、ナルの前に現れた。



ソファにもたれていたナルが、あたしの方へ顔を向ける。



「いい匂いがするな……こっちに来いよ」



「イヤ」



プイと顔を背け、そのままフローリングの床に直に座った。



「強情な女だな。だけど、すぐに俺の虜にしてやるから」



「は……はぁっ!?なるわけないから!っていうか、この服はなんなのよ!!他の女の服を着せるなんて、最低!!」



歯を見せてイーッとすると、ナルが声をあげて笑いだした。



「妬いてるのか?その服はさっき届けさせた。近場で適当に買った間に合わせだから、気に入らないかもしれないけど」



「えっ……新しい服なの?」



「この部屋に、女物の服なんて置いてないから。そういう心配は、無用」



置いてないんだ……。



それがわかって、ちょっとホッとしているあたしがいる。



いやいや、そんなことどーでもいいから。



あたしが黙っていたら、ナルがフッと笑ってソファから立ちあがった。



「俺が一途だって、わかっただろ?今すぐ、この胸に飛びこんでこいよ」



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