《俺様的》彼女の手なずけ方
「そんな……俺が無理やりするわけないだろ」



「だって……わかんないもん……」



「そこまで女に飢えてない」



「嫌な言い方……」



ナルは優しく微笑むと、そっとあたしの髪を撫でてくる。



その手にあたしがビクッとすると、ナルはすぐに手を引っ込めた。








「前にも言ったけど……お前の気持ちを優先するって言っただろ。キスだって、あれからずっと我慢してる」



「我慢って……」



「だから、このぐらいの悪ふざけ…許せよ」



「度が過ぎるよ!!シャワー浴びてこいとか、ベッドに押し倒したり……ヒドすぎる……」



「嫌だったら、帰ればよかっただろ。従ってるから、俺も調子にのった」



「だって、セキュリティがどうとか言うから……」



「いつものお前なら、突破してるよな」



ククッと笑うナルに、あたしの気持ちは見抜かれているのかもしれない。



「そうだけど……ナルを、心のどこかで信じてたから……」



< 492 / 711 >

この作品をシェア

pagetop