《俺様的》彼女の手なずけ方
「どうしてあなたたちがここにいるの!?ここに来ていいのは、A組だけなのよ」


清香さんがあたしをにらみつける。


「それはっ、A組の友達に呼ばれたからですわ」


天音ちゃんが負けじと言いかえす。






「そんなこと、許されるわけないんだから。ここは、A組専用のスペースなのよ!

誰がそんな勝手なことを…誰に招待されたのか、名前を言いなさい」


「そ…それは…」


天音ちゃんが青くなっている。


そしてあたしにコソッと助けを求めてきた。


「葵ちゃん、どうしましょう。スカイテラスに入るために、ある生徒のパスワードを盗んだだけなんです」


な……なにーっ!?


そうなの!?


それは、やばい。







「早くしなさい!!…言えないのね。うちのクラスに、あなたの知り合いがいるはずがないわ。

きっと、パスワードでも盗んだんでしょう。いいわ、先生を呼んで、このことを話しましょうよ。

こんなモラルに反したことをして…きっとあなた、退学ね」


た、退学!?


それは、大変!


「清香さん、これはあたしだけの責任なの。天音ちゃんは、関係ない」


ビビりまくっている天音ちゃんを背中のうしろに隠し、


一歩前に出た。


すると清香さんが、鼻でせせら笑った。


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