《俺様的》彼女の手なずけ方
スカイテラスへ到着すると、たくさんの生徒でにぎわっていた。




もちろん、各学年のA組の生徒ばかり。




「あちらのテーブルへどうぞ。清香さんがお待ちよ」




スカイテラスの一番奥の大きなテーブルに、清香さんと数人の生徒が談笑していた。




あたしに気づくと、清香さんが微笑んだ。




「待っていたわ、篠原さん。この間はごめんなさいね」




怒っては…ないよね?




ホントに和解するつもりであたしを呼んだんだ。




ナルと言い合いをしていたときのことを言ってるんだよね。




「いえ…」




この間と言わず、この学園に入ってから…と言い換えて欲しいけど、そこまで望むのはやめておこうかな。




「ナルのことになるとつい頭に血がのぼるのよね。ほら、大切な幼なじみだから…」




それ以前に、好きっていう感情があるからだよね…。




「いえいえ…」




なんて言っていいのか。




あたしのことだから、無駄に喋れば清香さんの機嫌を損ねてしまいそう。




「ナルから詳しく聞いたわ。もう今後一切、篠原さんとは話さないって。これまでだって、珍しい山猿…あら失礼、ペットを餌付けしていただけなのね」




やっぱり十分失礼だよね、謝る気があるとは思えない。




ナルがそう言ったのかもしれないけど、そのまま伝えるってどうかしてる。



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