《俺様的》彼女の手なずけ方
「はい、その通りです。あたしも迷惑していたので…これで縁が切れてよかったです」




そう言うと、清香さんの顔がさらにほころんだ。




「それなら最初からそうと言ってくださればよかったのに。あぁ…それと、篠原さんの家に嫌がらせをしたのは、私の取り巻きが勝手にしたことなの。許してくださる?」




「そうだったんですね…これ以上問題を起こさないでいてくださるなら、あたしは別に…」




「もちろんよ。それと今日呼んだのは、これをあなたに渡そうと思ったからなの」




清香さんが、1通の白封筒をあたしに差し出す。




受け取り、中を見ると…そこに入っていたのは、プラスチック製の1枚のカードだった。




< 553 / 711 >

この作品をシェア

pagetop