お嬢様になりました。
ティーセットをのせたテーブルの前に腰掛けた葵は、カットレモンをつまみティーカップの中に落とした。
「飲まないの?」
「後で飲む」
部屋に二人きり。
男と部屋に二人きりだっていうのに、葵はリラックスしていた。
俺の事を信用しているのか、はたまた俺を男としてみていないだけなのか……それは分からない。
「ちょっ、何でベッドに座んの!?」
「別に汚してるわけじゃねぇんだから、何処に座ろうといいだろ」
「いいわけないじゃん!! ちゃんと椅子があるんだから椅子に座ってよ。 椅子が嫌ならそこのソファーにどうぞ」
不機嫌な顔で指差すところには、白のソファーが置かれていた。
どんな顔をされようと、動く気にはならない。
面倒くさい。
「はぁー……」
葵はわざとらしくため息をつき、椅子から立ち上がった。
そのまま俺の目の前まで歩み寄り、俺の手を掴んだ。
「ほら、早くあっちに座ろう?」
怒っているような顔をしながらも、声は優しかった。
「へッッ!?」
俺は葵の手をグッと引っ張り、一緒にベッドの上に倒れ込んだ。
葵の背中に腕を回すと、簡単に俺の腕の中におさまった葵の体。
首筋に顔を埋めると、大好きな葵の香りがした。
「飲まないの?」
「後で飲む」
部屋に二人きり。
男と部屋に二人きりだっていうのに、葵はリラックスしていた。
俺の事を信用しているのか、はたまた俺を男としてみていないだけなのか……それは分からない。
「ちょっ、何でベッドに座んの!?」
「別に汚してるわけじゃねぇんだから、何処に座ろうといいだろ」
「いいわけないじゃん!! ちゃんと椅子があるんだから椅子に座ってよ。 椅子が嫌ならそこのソファーにどうぞ」
不機嫌な顔で指差すところには、白のソファーが置かれていた。
どんな顔をされようと、動く気にはならない。
面倒くさい。
「はぁー……」
葵はわざとらしくため息をつき、椅子から立ち上がった。
そのまま俺の目の前まで歩み寄り、俺の手を掴んだ。
「ほら、早くあっちに座ろう?」
怒っているような顔をしながらも、声は優しかった。
「へッッ!?」
俺は葵の手をグッと引っ張り、一緒にベッドの上に倒れ込んだ。
葵の背中に腕を回すと、簡単に俺の腕の中におさまった葵の体。
首筋に顔を埋めると、大好きな葵の香りがした。