殺し屋天使



少年が苛立ちも露わにはぁーっ、と溜息を吐く。



「運動不足だっちゅうねん!!その辺一周走って来いや。したら爆睡出来っから!!」


「…いやぁ~、爆睡以前に走れないよね。」


「どんだけ!?ともかく、内臓、血液検査、その他諸々、健康そのもの! 十七歳男子平均値やで。」


「……はぁ……やっぱりか。とんだ異常……」



彼はどうでもよさそうにくわっと欠伸をした。




「聞いてたんか?全然異常ナシやて!!」


「いやいや……異常がナイ事が一番の異常だよね―――」






だって、

と続けた彼の言葉に少年は大きく目を見開いた。





















「だって、27歳で17歳数値って……どうよ。」









は?

――――はぁ!?


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