殺し屋天使


「ちょ、待てや。誰が27やねん。」


「え?あぁ、………あれ?今年……28だっけ。…寧ろ30?」


「だから誰がやねん!!」


「俺。」




ウソだろ?

見た目同世代。検査数値を見てもやはり十代。

が、

二十代後半!?―――て。



「…そーなんだよねぇ……なんか俺、十代の頃から代わらないんだよ……」



そこに来てハジメテメフィストの興味を擽ったらしく、興味津々の顔で近づいてきた。



「それは些か奇怪な……是非、詳しく身体を見せて欲しいもんだね。」



……どうやら言うタイミングを間違えた。




彼はのろりと立ち上がり、扉に向かって歩き出した。




「あぁっ、おいっ!ちょ、待ちやっ」



慌てた少年は、メフィストに挨拶を投げ、彼の後を追った。




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