殺し屋天使
対する彼は然して同様の素振りもなく、すぃと横に退き座間、しつこく横凪ぎに追ってきた切っ先を手持ちの短刀でカツンと軽く払った。
タン、
と音をさせて彼女着地―――10.0!!デマシタ。
「…こんなトコロで会うとは不運……」
「ぅほーっツンデレっすか!?テレパシーで呼んだでしょーが!『君に今すぐ会いたい』なんてキャァ―――!!」
「……テレパシーじゃなくて妄想だよね。」
胡散臭さは同じでも似て非なるものだからね、その二つ。
「呼ばれて飛び出てジャンジャカジャーン!!と、スズキさんに呼ばれたならばアッシ例え男湯だろうと布団の中だろーと現れまっせ――――!!」
「もはや痴女じゃん。や、絶対呼ばないけれどもね。」
いつものことながら彼女のハイテンションに彼は疲れた溜息を吐く。