先生、スキ
デートのお誘い
「お嬢様、おはようございます。」
起きたての私が不機嫌なことを知っているから
彼女たちはいつもドアの向こう側からそう言っている。
「ご飯いらない、もう学校行くから」
「では、お車のご用意を」
車で行くのは嫌いだった。
車はやたら大きいし、目立つのは好きだけど、なんか嫌。
「歩いていくから良いよ」
そう言った私は
化粧を施し、制服を着るとそそくさと部屋から出ていく。
「行ってらっしゃいませ」
ニコニコと笑ってる。
目は笑ってないけどね。