身勝手な彼女と、都合のいい俺(短編)
その堂々としたしらばっくれ方に、こっちがうろたえてしまう。

「だって、部長と付き合ってるんでしょ?
じゃなきゃ、女性がそんなに早く主任になれるわけないって…」

「何よそれ」

サキさんが俺を睨む。

「まさか和田くん。
私が主任になったのは実力じゃないって思ってる?」

「いや、そういう意味じゃなくて」

俺は慌てて首を振る。

「部長が本命じゃないんですか?」

だから俺はずっとセフレなんじゃないの?

「もちろん尊敬はしてるけど。
あんな気難しい男、恋愛はお断りだわ」

溜め息混じりに言うサキさんは、どうも嘘をついているようには見えない。
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