余命1年の姫

奇跡
















ギュ





!?架鈴の手が、微かに動いた。










「しょ……た…な…てる…」










「架鈴!?聞こえるか!?」





架鈴は、首をかしげた。





は?…聞こえねぇのか?





「水居るか?」










「きこ…な…い」





き こ な い?

きこ○ない?

きこえない…





俺は、自分の拳を強く握った。















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