ありがとう。言えるかな
過ぎる時間に嘆いて、でもずっと一緒にいる事が出来なくて、素直になれればよかった…

俺らは二人で二時間くらいドライブした

『そろそろ帰る?』

『そうだね』

キヨの質問に俺は答えてしまった…

そして車はキヨの家に向かいだしたのだ

なぜか急にキヨが静かになった

『眠かったら寝てなよ』

俺は優しくキヨに言ったのだ

『うん…』

なぜかすごい淋しそうにしている、俺は気付かなかった。

キヨが求めていたのは優しさじゃなく強引さなのだ

まったく気付かない俺はキヨの家に着き

眠いだろうなと勝手に考えて

『今日はありがとう楽しかったよ、てか早く寝なおやすみ』

『おやすみ』

車を走らせたが角を曲がるまでルームミラーからキヨの姿が消えなかった

何もわかっていなかったんだ俺は

勘違いしたまま帰る俺は幸せだった

『また仲良くなれたあの頃のように、きっと俺らは結ばれる運命なんだな』

運命なんかことばを使いキヨの気持ちをまた理解できないで……

しかしその後事件が起きる

俺はキヨの携帯番号を覚えていたので、その番号にショートメールをしたのだ

『隆だけど、今週の週末暇?』
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