別れ道での約束
「咲良が美大に行って、他の男と仲良くなったり、言い寄られたりするんじゃないかと不安になるし、俺よりも好きなヤツが出来たら…と思ったりもする」


大智も同じように不安なんだ。


「咲良に何かあったときに…いつでもそばにいてやれないのも辛いし」

すぐに会える距離ではない。

大智の温もりをすぐに感じられる距離じゃない。


私はハンカチで涙を拭う。


「咲良…、俺たちは永遠に別れる訳ではないんだ。夢を叶えるために、俺たちの未来のために春からは別の道を行くんだよ」


大智は自分自身にも言い聞かせるように一つ一つの言葉に力を込めている。


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