青空バスケ―3rd―
……秋山は病院の中庭のベンチに座っていた。
「秋山」
「……先生……」
俺は秋山の隣にそっと座った。
「どうした。らしくないぞ」
「やだなー……俺はいつもこんなんだって……」
そう言って……無理に笑顔を作る秋山。
「……秋山」
……俺がもう一度名前を呼ぶと、秋山は悔しそうに顔を歪めた。
「……俺のせい……かな」
……俺は秋山の顔をじっと見た。
……飛田は秋山の足につまずいて転んだって言ってたっけ。
……そうか……それで……。