青空バスケ―3rd―
「お前のせいじゃない。
ただの事故だ」
スポーツをしていれば怪我をすることなんて、いくらでもある。
今回だってそうだ。
飛田だって、別に秋山を責めたりはしないだろう。
「でもっ……。
……洋輝は……次の大会には出れないよな……」
「……あぁ」
多分……どう頑張ってもそれだけは無理だろう。
秋山は膝の上で握った拳を……小さく震わせた。
「……洋輝……ずっと頑張ってたんだ。
俺……知ってるから……。
アイツがウィンターカップにどれだけの思い入れがあるか……」
秋山……。
「……洋輝はいつも不安そうだったから。
自分はキャプテンに向いてないんじゃないかって……。
だから……この大会で良い結果残して……先輩達にも胸張って報告できるようにしようって……張り切ってたのに……」
うつ向きながらポツリ、ポツリと話していく秋山……。