青空バスケ―3rd―

その日の夜……。

あたしはまっすぐ家には帰らず、その辺をブラブラしていた。


「……はぁ」


もうため息しか出てこない。


なっちゃん……大丈夫かな。

ナオ君とまー君も……。


頭に浮かんでくるのは子供達のこと……。


「……ダメだな……あたし」


あたしがもっとしっかりしてれば……。

そんなことを思えばキリがない。


「……あ…………」


そんな時、あたしの目の前にあるものが飛び込んできた。


「ストバス……」


それは、大和がよく自主練していたストバスだった。

高三の夏に……インターハイが終わった後に大和とアキ君と三人で来た、思い出の場所。

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