君に Ⅰ
看護士さんに注意されてしょんぼりしていたまっちゃんは、私のほうを見た後、手を握り、こう言った。
「それで、神崎君とは!?」
「あ・・・。」
今思えば、キスされた(おでこにだけど)だけで、特に何もなかったし、会ってもない。
大好きと入ったけど、付き合いたいとは言ってないし・・・。
結果的に・・・
「特に何も・・・。」
「はぁあああああああ????」
ビクゥゥ!!
真琴さん、鬼の形相でこちらを睨んでいらっしゃる・・・。