君に Ⅰ


「あの子、調子乗ってるでしょ。」

「誰だかわかる?」

「っていうか、あの子いなくない?」

「あー。地味子でしょ。」

「まさか、あいつ?」

「ちょっと、いじめてやりましょ。」

「「「ふふふふふふふ」」」


こんな会話をしている人もいたが、楽しくまっちゃんと話している私には、もちろん聞こえるはずがなかった。
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