たっぷりのカフェラテをあなたと
 飲み屋を出た後、すぐにタクシーを拾って彼は近くのホテルに私を連れて入った。

 ラブホテルじゃなくて、きちんとしたシティホテルだったのが彼らしいと思ったけど……まさかこんな展開になるとは思っていなかったから戸惑うばかりだ。

「け……健吾さん!」

 ベッドに押し倒され、ブラウスの上から胸をまさぐられ……私は戸惑いを隠せない。

「僕たちは付き合ってるんだから、こうなるのは自然でしょ?」
「そ、そうだけど……」

 まだ現実を受け入れきれていない私にかまわず、猛獣のようなキスをしてくる健吾さん。
 思わずその強烈な刺激にめまいがしそうになる。

(うそ……健吾さん、キスがうまい……)

「あの……せめて、シャワー浴びさせてください」

 キスの心地よさに流されて、そのまま服を脱がされそうになっていた。
 でも、こんな酔った勢いみたいなのは苦手だ。

 私は慌てて健吾さんから離れようとする。

「駄目だよ、絵里ちゃんの香りが消えてしまうでしょ」

 そうつぶやき、彼はそのまま首につーっと舌を這わせた。

「ふぁ……」

 程よく酔った体は熱くなっていて、もう自分でも理性が効かなくなりそうになる。


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