たっぷりのカフェラテをあなたと

 ブブブ……。

 健吾さんのポケットの中で再び携帯が震えた。
 その音で彼はハッとしたように行為を止める。

「……健吾さん?」

「ごめん……こんな、絵里ちゃんを怯えさせるような事……」

 そう言った彼はいつもの柔和な健吾さんで。
 さっきまでの獣みたいな雰囲気は消えていた。

「大丈夫よ。だって、私たち恋人同士でしょ?」

 多少強引だったのはあるけど、彼が男の部分を見せてくれた事はそんなに嫌ではなかった。

 浩介を早く忘れたい。
 そう思っている私にとっては、健吾さんが早く私の体も心も支配してくれないかと望んでいた部分もあったように思う。

 でも、彼は携帯が震えた事ですっかり意欲を無くしてしまったみたいで。
 そのままベッドにドサリと体を倒した。
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