GORIO-ゴリオ-

それなのにゴリオは私がゴリオと付き合いたい理由が、私より毛深くてガタイが良いからだと思っている。


ゴリオのバカ!

ゴリゴリのバカ!

ゴリッゴリのゴリオ!

心まで毛が生えてんのかこの強心臓が!


そんな理由だけで幼なじみに告白出来る程私は強くない。

見た目は強く見えるかもしれないが、毛深くてもガタイが良くても心はか弱い乙女なのだ。

ゴリオみたいに心にまで毛なんか生えてはいないのだ。

神に誓って1本も生えてはいないのだ。


私の気持ちが分かるというのなら告白を受け入れてよ。

ずっとずっと側にいたんだから、

ずっとずっとゴリオだけを見て来たんだから。

ゴリオの一番側にいたくて必死に追い掛けて来たんだから。

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