蕾~桜の木の下で~
「え、ごめん。

...付き合ってくれてありがと。」

「まぁ、いいよ。
前にもこんなことあったし。」

「...そうだな。」

「帰るか。」

「おう!!」

明日、唯に話し掛けよう。本当は、なにもなかったかもしれないし...。

そう思って校門を出た瞬間―

「っ唯?」

唯が、校庭の草むらで倒れていた。
近くで見るかぎりは寝てるみたいだけど...。

「榊、風邪引くぞ!!」

「唯、唯っ!!」

揺さぶると、唯が目を覚ました。


「いやっ!!晴斗先輩!」

唯の目には、一筋の涙が流れていた―。
< 29 / 47 >

この作品をシェア

pagetop