蕾~桜の木の下で~
「おいっ!朝倉先輩になんかあったのかよ!!

...唯?」

「榊?」

唯は、寝てるようだった。
スー。スー。と寝息を吐いて、まるでさっきは何もなかったかのように。


確かに...さっき涙が流れたはずなのに。
朝倉先輩の名前を呼んだはずなのに。
...なんで?

『ピピピピピ!!』

突然、唯の携帯が鳴った。

「出るか?」

「でも、唯の携帯だし...」

そう言って唯の手元を見ると、その着信は唯の母親からだった。

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