蕾~桜の木の下で~
唯と先輩の間に、いったい何があったんだ?
先輩が唯のじゃない?
いや、先輩が唯にぞっこんじゃない訳がない。
唯だって先輩を好きで、今日だって朝倉先輩から貰ったネックレスを身に着けていたはず...
『...そう。そっかぁ...。』
...え。
突然顔を上げた時に見えた、緒川先輩の表情。
寂しげな、笑顔...?
...!嘘だろ?
緒川先輩は、解ってたのかな?悲しむ唯が。
先輩が、そうさせたのかな...
「っ唯!!」
唯はただ、泣き崩れるばかりで、何か話すわけでもない。
...辛いだろうな。
最初は、自分が好きじゃなかったんだから余計に。
だんだんと夢中になっていったんだよな...朝倉先輩に。
自分と真剣に向き合ってくれることに、惹かれていったんだろな...。