小悪魔ちゃん
あたしは小さくため息をつく。
どうしよう……。
でも、もうゲームは始まってるみたいだし……。
「はぁ……」
「ため息つくと幸せ逃げるぞ」
突然声が聞こえ、あたしは慌てて振り返る。
「悠!」
思わぬ人物の姿にあたしの声は思わず大きくなる。
「な……何でここに……」
ウチの教室に来ることなんて滅多にないのに……。
「何でって……。
昨日、お前の様子がおかしかったから」
「え……」
「しかも今だってすげぇため息ついてるし」
……あたしのこと気にして来てくれたんだ。
嬉しさで胸がじんわり熱くなっていく。
「何かあったら言えよ」
「悠……」
悠のこと忘れるために先輩とゲームしてるのに……。
でも、やっぱり……
……そう簡単に忘れることなんてできないよ……。