小悪魔ちゃん
ゲームを始めて一週間が過ぎた頃だった。
あたしがいつものように登校して教室に入ると、中にいた全員があたしの方を見た。
「えーっと……」
みんなの好奇の眼差し……。
あたし、何かやったかな……。
特に何もしてないと思うんだけど……。
あたしが戸惑っていると、一人の女の子があたしの前までやってきた。
その子の目はなぜかとてもキラキラしていて……
「桃奈!」
「は、はい……?」
「三年の先輩と付き合ってるって本当!?」
「は………え?」
付き合ってる……?
あたしと三年生が……?
いやいやいや、まさか。
だって、三年生に知り合いなんて……
……いた。
……そっか、三船先輩って三年生だっけ。
あぁ……誤解されてる……。
「付き合ってないよ」
「本当に?
でも、桃奈が最近先輩と一緒にいるとこよく見かけるって聞くし……。
もうみんな桃奈の話で持ちきりだよ!」
あたしの話って……。
「とにかく付き合ってないから!」
あたしはそれだけ言って教室を飛び出した。