小悪魔ちゃん

早く先輩のところに行かなきゃ……。

あの人、ノリで付き合ってまーすとか言っちゃいそうだし!


あたしが急いで廊下を歩く。


先輩って何組だったっけ……。

えーと……。

あー……もう、思い出せない!


「桃奈」


名前を呼ばれる。

あー、もう何!

と思いながら振り返る。


そして、後ろに立っていた人物に驚いた。


「……悠。
どうしたの?」


それはここ最近ずっとあたしが忘れたいと思っていた相手だった。


「いや、お前こそどうしたんだよ」

「あ……あたし?
あたしはー……」


いつもと雰囲気が違うあたしの様子を不思議に思って声をかけてくれたらしい。


「……ちょっと、用があって」


詳しいことは言えない。


「……そっか。
あぁ……そういえば、聞いたぞ」

「え……?」


聞いたって……まさか……

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