小悪魔ちゃん


どこに行っても冷たい視線に晒される。

こんな状況じゃ三年生の教室がある方までは当然いけなくて……


あたしはとうとうその視線に耐えられなくなって、それから逃れるように誰もいない空き教室へと入った。


「はぁ………」


何でこんなことに……。


……何で見ず知らずの人達まで……。


……もう訳が分からない。


……もう……あたしが戻れるような、そんな雰囲気じゃない。


「ははっ。
噂って一日足らずで回るものなんだね」


突然、後ろから呑気な声がする。

……あたしは軽く睨みながら振り返った。


「あれ、怖い顔。
そんなに怒ったら可愛い顔が台無しだよ?」


……三船先輩。


「……どういうつもりなんですか」

「どういうつもりって?」

「これ……全部先輩がやったんですか?」

「あぁ、噂のこと?
うん、俺が流した」


特に悪びれた様子もなく、笑顔で頷く先輩。


……信じられない。


「何でそんなこと……」

「罰ゲームだよ」

「罰……ゲーム?」

「うん。
俺、言ったでしょ?
途中でやめることがあったら桃奈ちゃんに罰ゲームやってもらおうかなーって」

「なっ………」

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