小悪魔ちゃん
「罰ゲームって……。
……こんな罰ゲーム……酷すぎる」
「酷い?
酷いのは桃奈ちゃんの方でしょ?」
え………。
「少なくとも、周りはそう思ってるよ。
逆に俺は桃奈ちゃんに弄ばれて傷心の可哀想な男になってるけどね」
ははっと笑いながらそう言う先輩。
笑いごとなんかじゃない……。
「でも、こんなに噂が早く回るってことはみんな桃奈ちゃんに関心があったってことだね。
それに、一日でこんなにみんなの態度が変わるってことは……みんなが桃奈ちゃんが男たらしだって噂を信じたってことだ」
「男たらしって……」
「それに、みんながそんなバカげた噂を信じたってことは……みんな初めから桃奈ちゃんのことを少なくともそういう風に見てたってことだね」
先輩が怪しげに口角を上げる。
「結局さ、桃奈ちゃんは俺が噂を流すまでもなくマイナスなイメージしかなかったってわけだ。
いくら取り繕っても無理。
初めから桃奈ちゃんはみんなに嫌われる運命なんだよ」
……あたしは呆然としながら先輩をただじっと見つめる。
何それ……。
……分かってるよ。
あたしが嫌われてることなんて……そんなの、とっくに……。
でも、だからって……