真夏の夜



「ただ食事をして何もせず、家に送る様なそんなに紳士じゃないから!」



「・・・いいんだよ、紳士なんかじゃなくて、私、少しでも城田君といたい」



「白木・・・それ早く言えよ」



「え?」



「本当は昨日、白木の家行けてすごく嬉しかったのに、気を遣わしちゃ悪いなと思って早く帰ったんだからな」



「そうなの?」



「ああ、そんな事思ってるなんて知らなかった」



「ごめん・・・」



「謝るなよ、白木は悪くない」



「私はいつも思ってるよ、城田君と一緒にいたいって、遠慮しないでほしい」



「俺、遠慮しなかったら仕事終わると、会社行っちゃうよ?」



「え?それは困るけど・・・・」



「だろ?」



「でも、すぐ会う事は出来るし、それに私もそれぐらい会いたい」



「なら、もう遠慮しないから」



「うん・・・」



城田君は片手で運転してて片方の手を使っていなかった



城田君は空いてる方の手を自分の足に置いていた



繋いでもいい?



お願い・・・今だけは・・・


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